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工場見学とブランディング

更新日:2007/05/01
記入者:河本健吾

工場見学に南アルプスまで出かけた。

GWを利用してとある企業の工場見学に南アルプスまで出かけた。そこでは日本人なら誰でも知っているウィスキーとミネラルウォーターの製造工程を無料で見学させてくれる。

参加してみてまず驚いたのがそのサービスの質の高さだ。これが無料で良いのだろうかと心配になるほどの内容とレベルの高さだった。見学の最後には自社商品の試食と試飲まで振舞われた。

私はそれほどの酒飲みでもないし、ウイスキーも好んで飲むほうではない。しかし、工場見学という“エンターテインメント”を受ける前と受けた後では、その企業に対するイメージが明らかに変わっていた。もとから悪いイメージを持っている企業ではなかったが、ますます「いい感じ」の企業に見えるようになった。

その企業自体はメーカーなので、基本的には個々の消費者と直接接触する機会はそれほどないはずである。しかし、工場見学というまさに製品づくりの根幹を公開することによって消費者と直接接触する機会を生み出している。製造ラインを見せることで高い品質管理能力を示し、極めて感じの良い応対で誠実さと信頼感を感じさせ、試飲と試食の美味しさで製品そのものの良さを記憶に焼き付ける。これは考えてみればかなり上手いブランディング施策ではないだろうか。

案内スタッフの人件費や生産ラインへの影響、機密保持を懸念してか、個人単位での工場見学を受け入れている企業はまだ少ない。この企業のように一つのエンターテインメントにまで高めた工場見学を提供できる企業がもっともっと増えていって欲しいものだ。メーカーが工場見学を受け入れれば、ブランディング目的だけではなく、昨今よくニュースをにぎわせている様々なメーカーの不祥事も自ずと減るのでないだろうか。

余談だが、情報工房では初めてお取引をさせていただいてる企業様には、まず弊社のセンターを見学してもらっている(個人情報保護には配慮しながら)。クルーがどのような雰囲気で業務を行っているかを実際に確認してもらったあとでは、ほとんどの企業様は笑顔で帰っていかれている。工房見学も効果はあるのだ。